はじめに
ChatGPTをはじめとする生成AIは、コードレビューや設計補助、ドキュメント作成など、開発のあらゆる場面で活用できます。
しかし、既存のプロジェクト構造や仕様をAIに的確に伝えるのは意外と難しいものです。
この記事では、生成AIに既存プロジェクトを「理解させる」ための具体的な方法として、リポジトリ要約ツール「Repomix」の活用方法をご紹介します。
生成AIにプロジェクトを理解させるメリット
AIにプロジェクトの全体像を把握してもらうことで、次のようなメリットがあります：
- コードの意図や設計方針を説明しやすくなる
- 適切なレビューや改善提案を受けやすくなる
- 自動ドキュメント生成が的確になる
- バグ修正や機能追加の補助精度が向上する
プロジェクトの理解には「構造の要約」がカギ
AIは大量のコードやファイル構成をそのまま読み込むのが苦手です。
そのため、「このプロジェクトは何をしているのか」「どこに何があるのか」を、あらかじめ整理・要約しておくことが重要です。
そこで役立つのが、リポジトリ自動要約ツール Repomix です。
Repomixとは？
Repomix は、GitHubなどのソースコードリポジトリを読み取り、以下のような情報を要約してくれるツールです：
- ディレクトリ構成の階層表示
- 各ファイルの用途や関連性
- エントリーポイントや設定ファイルの説明
- テストやCI/CD関連の概要
生成された要約をChatGPTなどに渡すことで、AIがより深く、より正確にプロジェクトを理解できるようになります。
Repomixの使い方
ステップ1：対象プロジェクトのURLを準備
まず、GitHubで公開されているリポジトリのURLをコピーします。
例：https://github.com/example-user/example-project
ステップ2：Repomixにアクセス
RepomixのWebアプリ版またはCLIを使用します。
（※以下はWeb版を想定）
- サイトにアクセス：https://repomix.com/ja/
ステップ3：URLを入力して解析開始
リポジトリのURLを貼り付けて「解析」をクリックすると、自動で要約が始まります。
ステップ4：生成された要約を確認
出力される内容は、ChatGPTなどに貼り付けてそのまま使えるMarkdown形式が一般的です。
ChatGPTへの活用例
要約を取得したら、ChatGPTに以下のように入力してみましょう：
cssコピーする編集するこのプロジェクトの概要は以下のとおりです。
理解した上で、README.mdを作成してください。
[ここにRepomixの出力を貼り付け]
これにより、AIがプロジェクトの全体像を把握した上で適切な提案をしてくれるようになります。
まとめ：プロジェクト理解から始まるAI活用
生成AIをうまく活用するには、まず「プロジェクトをわかりやすく伝えること」が重要です。
Repomixを使えば、面倒なファイル説明を省略し、AIに一発で構造を伝えることができます。
コードを解析・活用してもらいたい場面では、ぜひ導入してみてください。
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