【2025年版】Laravelフロントエンド開発のはじめ方|初心者向けに完全解説

技術メモ

はじめに

Laravel で Web アプリを作り始めるとき、
「Blade? Livewire? Vue? 何から手を付ければいいの?」
――そんな 超・初学者の迷子 をなくすための記事です。


1. まずは“3つの作り方”だけ覚えよう

作り方ざっくり説明例えると…
Blade だけHTML を書く場所が Blade、ロジックは PHP。
ページ遷移はふつうのリロード。
WordPress の「テーマを PHP で組む」感覚
LivewireBlade を拡張して、クリック時などに PHP が自動で走る。
JS ほぼ不要。
jQuery を書かなくても動く「魔法の Blade」
Inertia.js + Vue/React画面は Vue/React コンポーネント、ルーティングは Laravel が担当。Laravel = 給湯器
Vue/React = シャワーヘッド

ポイント
最初は Blade → 慣れたら Livewire → JS を極めたくなったら Inertia の順で十分です。


2. いちばんカンタンなスターターキット

Breeze(ブリーズ)

  • 認証付きの雛形を 5 分で用意
  • CSS は Tailwind、ビルドは Vite ――すべて標準設定済み
# 1) プロジェクトを作成
laravel new sample-app # または composer create-project laravel/laravel sample-app
cd sample-app

# 2) Breeze をインストール
composer require laravel/breeze --dev
php artisan breeze:install blade # ←「blade」を選ぶだけ!

# 3) 依存パッケージを入れてビルド
npm install
npm run dev # 開発用サーバー + 自動リロード
php artisan serve

これで ログイン・登録・パスワード再設定が完成
「まず動かしたい」なら Breeze だけで OK!


3. “ちょっと動く”UIを足したい? → Livewire

● HTML は Blade のまま
wire:click="メソッド名" と書くだけで、クリック時に PHP が走る

composer require livewire/livewire

Blade 例:

<div>
<button wire:click="increment">+</button>
<h1>{{ $count }}</h1>
</div>

PHP 例(app/Http/Livewire/Counter.php):

class Counter extends Component {
public $count = 0;
public function increment() { $this->count++; }
public function render() { return view('livewire.counter'); }
}

jQuery も Vue も書かずに リアルタイム更新 が完成します。
「フォーム送信で画面が全部リロードされるのはイヤ」というときに最適。


4. Vue / React をがっつり書きたい? → Inertia.js

Laravel 側

    composer require inertiajs/inertia-laravel

    フロント側

      npm install @inertiajs/inertia @inertiajs/inertia-vue3 # または -react
      1. ルートはいつも通り web.php に書き、
        コントローラで return Inertia::render('Dashboard') と返すだけ。

      画面遷移は SPA のように速く、URL は Laravel が握るので 認証やミドルウェアをそのまま使える のが魅力です。


      5. ビルドツールは Vite 一択

      • Laravel 9 以降はデフォルト採用
      • 保存→ブラウザ即時反映(HMR)が爆速
      • 旧式の Mix からの移行は php artisan vite:install でほぼ終わり

      → 迷ったら「Vite で動くかどうか」だけチェックしましょう。


      6. CSS はほぼ Tailwind

      Breeze・Jetstream など公式スターターは Tailwind 前提。
      「クラス名を付けるだけ」でデザインが即反映されるので初心者も迷いません。


      7. 認証まわりで出てくる単語メモ

      用語何をしてくれる?初心者なら
      Breeze最小限の認証 + UIまずコレ!
      Jetstream2要素認証・チーム機能まで全部入り後で必要なら
      SanctumAPI/SPA 用のトークン認証モバイル連携で
      FortifyUI なしの認証エンジン「自分で画面を全部作る」時に

      わからなければ 「Breeze で十分?」と自問 → Yes なら採用 が合言葉。


      8. まとめ – これだけやれば失敗しない

      1. Breeze + Blade + Tailwind + Vite でまず動かす
      2. 画面をリロードせず動かしたい → Livewire
      3. Vue / React が好き → Inertia.js
      4. ぜんぶ分離して本格 SPA にしたい → Next.js など(上級者向け)

      Laravel は「選択肢が多い=迷いがち」ですが、王道は意外とシンプル
      この記事を道しるべに、まずは Breeze で動くアプリを作ってみてください!

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